盛岡の水路跡


高松の池周辺の水路跡 3-2

盛岡高等工業学校~盛岡工業専門学校~岩手大学工学部


今回の地図


コンクリート暗渠

2021年9月24日に撮影

 バイパスを渡って、上田公民館の裏通りに続くコンクリート暗渠。
 ここは2021年の9月にも撮影していました。


北側の分岐

 このときは右側に分岐する水路跡を追ったので、コンクリート暗渠の方は未調査でした。

 右側の経路は次回に紹介します。


暗渠

2025年11月25日に撮影

 暗渠をまっすぐ進んでいくと、


工学部

 松園に向かう道に突き当たります。そしてその先は岩手大学理工学部となっており、痕跡を見失います。


1948航空写真

出典:国土地理院を元に作成、クリックで拡大

 昭和23年(1948)の航空写真です。この時点ですでに、岩手大学理工学部の前身となる、盛岡工業専門学校が経路を分断しています。

 11月25日に、岩手大学理工学部の敷地を歩いてみたのですが、さすがに痕跡は見つけられませんでした。


1948航空写真分析

出典:国土地理院を元に作成、クリックで拡大

 上記の航空写真を拡大したもの。校内の建物位置関係と棟数を把握するため、屋根に色を付けてあります。

 県立図書館で見つけた、岩手大学理工学部の古い写真を見ると、水路は敷地周辺の道路沿いに移設されたのではないかと思われます。


1953鳥瞰

出典:『ポプラは風にささやいた』を元に作成、クリックで拡大

写真1 昭和28年(1953)頃の岩手大学工学部。

 西方向を向いています。敷地に沿って水路が巡っているのが写っています。


1942道沿い

出典:『ポプラは風にささやいた』を元に作成

写真2 昭和17年(1942)、現在の旧国道46号線側からの写真。

 北方向を向いています。水路の形状がはっきりと分かります。


 この水路が、今回辿ってきた経路の続きになっているかは確証が持てませんが、少なくとも大学構内を通ってはいないようです。


   ※ちなみに学校・学部名は何度か変更されています。

     昭和14年(1939)~ 盛岡高等工業学校

     昭和19年(1944)~ 盛岡工業専門学校

     昭和24年(1949)~ 岩手大学 工学部

     平成28年(2016)~ 岩手大学 理工学部

  航空写真は盛岡工業専門学校、写真1は岩手大学工学部、写真2は盛岡高等工業学校の時となります。


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